心臓血管病と入浴の関係
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、入浴の頻度が心臓発作や脳卒中の予防に関係がある!という話です。
入浴の効果
入浴の効果は本当にたくさんありますよね。
例えば、体があたたまる。これは当然です。体があたたまるということは手足の血管(末梢血管)もが拡張し、血行が良くなるということです。、入浴の仕方によってはヒートショックプロテイン(HSP)が生成され、細胞が活性化する可能性も考えられます。
次に、水圧の効果。浴槽に浸かると水圧の影響で血液の循環が促進されるとも言われています。
そして浮力の効果。体重を軽く感じることで、筋肉の緊張も減り、リラックス効果が期待できます。
では、入浴と狭心症や心筋梗塞などの冠動脈疾患、脳梗塞などの脳卒中などの心臓血管病の関係はどうなのでしょうか?
今回、日本から入浴の頻度と心臓血管病の関係について論文が発表されました。
心臓血管病と入浴頻度の関係
「Habitual tub bathing and risks of incident coronary heart disease and stroke」
「習慣的な浴槽入浴、と冠状動脈性心疾患・脳卒中のリスク」
対象は、心血管疾患またはがんの病歴のない40〜59歳の3万76人で、約20年の追跡調査です。
浴槽での入浴の頻度で、0〜2回/週、3〜4回/週、ほぼ毎日の3つのグループに分けて比較検討しています。
結果:ほぼ毎日入浴するグループは、0〜2回/週に対するグループと比較し、心血管疾患が72%、冠動脈疾患は65%、脳卒中が74%、脳梗塞が77%、そして脳出血が54%へと減少が見られたのです。
ほぼ毎日入浴するだけでこんなにも、脳血管疾患の頻度が減らせるとは本当に驚きです。
当院には、心臓血管病のかたはもちろん、糖尿病のかた、動脈硬化を予防したい方、狭心症・心筋梗塞または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
<院長プロフィール>
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
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