心臓病と余暇の運動
こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、心臓病と余暇の運動についてお話します。
心臓病と運動
心不全や心筋梗塞などの心臓病になると、心臓の機能がある程度低下してしまうことがよくみられます。そこで、そのような病気にかかったあとはなんとかして心臓を安定化させ、心機能を良好な状態に持っていきたいものです。そこでよく医療現場で使われているのが心臓リハビリテーションです。
心臓リハビリテーションは医療機関内で専門スタッフがサポートしながら行う運動で、心臓病の再発に非常に有用と言われています。筋トレや効果的な脈拍数での有酸素運動が行われます。
このように、心臓病に運動はとても大事です。そして同様に心臓病の予防にも運動は有用です。
今回は、余暇での運動量と仕事内での運動量がそれぞれ心臓病のリスクをどう変えるかを研究した報告が出ましたので、そちらをシェアいたします。
心臓病と余暇の運動
デンマークの20~100歳の10万4,046人を対象年経研究で、余暇の運動量と仕事中の運動量をそれぞれ「低値」「中等度」「高値」「極めて高値」の4群に分け、約10年間追跡しています。
その結果、余暇時間の運動量が低値の群に比べ、中等度以上の群で主要心血管イベントが15%から20%以上もへっていたのです。そして驚くべきことに、仕事中の活動量が高値の群は低値群に比べ、心血管イベントが15%増加しており、更に極めて高値の群では35%も増加していたのです。
つまり、余暇時間での運動量が多いと心臓病に関するイベントを起こしづらく、仕事中の活動量を増やすと心臓病に関するイベントが増えてしまうという研究結果だったのです。
余暇時間の身体活動が心臓の健康を促進する一方で、職業上の身体活動は有害な可能性があるという考え方です。
運動はしています。しかしそれは仕事中の運動のみです、ということがあなたにも当てはまるとしたら、休暇中の運動を増やさなければいけないのかもしれませんね。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
在籍医師は、院長はじめ循環器専門医資格を多くの医師が有しております。
医師、専門スキルを持った看護師(糖尿病療養指導士、抗加齢学会指導士、心臓リハビリテーション指導士)、専門エコー技師、管理栄養士、経験豊富な医療事務の全員で、チームで患者さんを診療させていただいております。
どうぞ安心してご来院ください
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