心不全の新しい薬
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、お薬の話です。
薬
お薬には良い面と悪い面があります。人によってもすぐに薬に頼る人もいれば、絶対薬は飲まないと決めている人もいます。
そのために我々医療者は、常にそれぞれの薬のメリットとデメリットをしっかり把握し、個人個人にあった薬を使っていく必要があります。
言い換えると、その人にとって薬を使ったほうがメリットが高いのか、デメリットが高いのか?を考えるということです。
心不全の薬
今日は、特に心不全について話をしたいと思います。心筋梗塞や拡張型心筋症、重度の弁膜症などが原因で心機能が相当低下してしまう人がいます。そのために心臓を的確に機能させるための薬の投与が必要になります。
これらのかたには明らかに薬のメリットが高くなります。
しかしながら、重症心不全の方に対しては薬を使っても心不全を繰り返してしまう、入退院を繰り返してしまう人がいます。安定した日常生活を送れなくなってしまう。そういった人たちに使える薬に難渋することがあります。
そんな中、心不全の方に対する今までと全く違う作用の薬が使えるようになりました。
ARNIと呼ばれるこの新しい薬を使ったことで、心臓血管死や心不全の入院が20%ほど低下したという報告も出ています。(PARADIGM-HF試験)
「Angiotensin-neprilysin inhibition versus enalapril in heart failure」
今後、このような効果の高い薬を、効果が望まれる患者さんに使用することで、より多くのかたにお役立ていただければと思います。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
在籍医師は、院長はじめ全員が循環器専門医資格を有しております。
医師、専門スキルを持った看護師(糖尿病療養指導士、抗加齢学会指導士、心臓リハビリテーション指導士)、専門エコー技師、経験豊富な医療事務の全員で、チームで患者さんを診療させていただいております。
どうぞ安心してご来院ください
タグ:心不全 | 心筋梗塞 | 心臓血管病 | 狭心症