受動喫煙で腎臓が悪くなる!?
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『受動喫煙で腎臓が悪くなる!?』についてです。
喫煙と受動喫煙
受動喫煙が様々な病気の原因になることは、今までに多くの報告がされています。
いわゆる、喫煙者が吸い込む主流煙に比べ、周りの人が吸ってしまう副流煙には、
より多くの有害物質が含まれているといわれています。
たとえば、タバコの3大有害物質を比較すると、主流煙を1とした場合、副流煙にはニコチンが2.8倍、タールが3.4倍、一酸化炭素が4.7倍も多くみられているのです。
例えばニコチンによって、血管が収縮し血圧が上がります。
タールには多くの発がん性物質が含まれているといわれています。
一酸化炭素は体内の酸素を低下させてしまいます。
その結果、タバコの影響で様々な病気のリスクが上がってしまいます。
気管支喘息、心筋梗塞、肺がん、糖尿病など・・・・・・。
受動喫煙と腎臓病
最近、受動喫煙が腎臓にも良くないという報告が出てきました。
『Secondhand smoke linked with higher kidney disease risk』
受動喫煙で上昇する腎臓病の危険性
という意味になります。
韓国からの研究になりますが、約13万人(平均年齢53歳)を対象に、受動喫煙と腎臓病の関連について調査。
その結果、受動喫煙を週に3回以上経験しているかたで腎臓病のリスクが1.72倍。
週に3回未満経験しているかたで、そのリスクは1.44倍でした。
つまり、受動喫煙しているだけで、腎臓病のリスクが40~70%以上も上昇したということなのです。
この論文からいえること
喫煙は、本人はもちろんのこと、周りの人へも多大な健康被害を及ぼします。
マナーのある喫煙、またはタバコをやめるなど考えなくてはいけませんね。
自分で禁煙することが難しいと考える方へは、禁煙外来がお勧めです。
約3か月間禁煙の薬を服用していただくもので、とても手軽です。
当院でももちろん禁煙外来を行い、禁煙されたい方のサポートをスタッフ全員で行っています。
<院長プロフィール>
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など