加工肉の食べ過ぎは死亡リスクを高めてしまうかもしれない
こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『加工肉と死亡リスク』についてです。
これまで肉類の過剰摂取があまり健康によくない、といった研究はたくさん出ています。
しかし、その多くは欧米を中心とした研究です。
今回シェアする研究は、PURE研究といって南アジア、アフリカの方も登録された研究で約13万人のかたが登録された研究です。
この研究では、加工肉の摂取量と総死亡率、また心臓血管死との関係性を研究しています。
加工肉と心臓血管死
追跡期間は約9.5年です。
結果として加工肉の摂取量が150g/週以上の人は、加工肉を摂取していない人に比較し、総死亡のリスクが有意に高く、そのリスクは1.51倍でした。また、主要心臓血管イベントのリスクは1,46倍でした。
一方で、未加工の赤肉の摂取量が250g/週以上の人の総死亡リスクは、摂取量50g/週未満の人に比べて統計的な有意差は全くみられなかったのです。
この研究での加工肉の定義は塩漬けされたものや保存料が入ったものなど、人の手が加えられたもので、この研究からは人手を加えた肉のみが体に良くない、という結果だったのです。
しかし、これだけで加工肉のみが体に悪い、と結論づけるのはまだ早く、ひょっとしたら加工肉を食べないようにしている人の生活習慣そのものが、加工肉をたくさん食べている人と違う可能性があるということです。
たとえ野菜の摂取量に差はないか?運動量に差はないか?といったようにどれだけ自分の健康を意識しているか?で病気の発症率はかなり変わってくると思います。
みなさんも、あらゆる側面から自分の健康を是非振り返ってみてください
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
在籍医師は、院長はじめ循環器専門医資格を多くの医師が有しております。
医師、専門スキルを持った看護師(糖尿病療養指導士、抗加齢学会指導士、心臓リハビリテーション指導士)、専門エコー技師、管理栄養士、経験豊富な医療事務の全員で、チームで患者さんを診療させていただいております。
どうぞ安心してご来院ください
タグ:心臓血管病 | 論文