トランス脂肪酸と認知症リスクの関連
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは、『トランス脂肪酸と認知症のリスクの関連』について、です。
トランス脂肪酸
トランス脂肪酸は、マーガリンなどに含まれる脂肪酸の一種で、健康を害する代表格の一つと言われています。トランス脂肪酸によるさまざまな健康への害は、冠動脈疾患などの心臓病を始めたくさんあると言われていますが、詳細は改めて書かせていただくこととして、
今回は、このトランス脂肪酸が認知症に影響を及ぼしているという治験が発表されましたので、その報告をさせていただきます。
トランス脂肪酸と認知症
『Serum elaidic acid concentration and risk of dementia The Hisayama Study』
日本人の研究グループによる久山研究から発表されたものです。
対象と方法:認知症ではない60歳以上の日本人高齢者1628人。追跡期間は約10年。認知症のバイオマーカーとして知られる血清エライジン酸の値を調べました
結果:血清エライジン酸高値は、全ての原因による認知症と、アルツハイマー病による認知症のリスク増加に関連していました。一方、血管性認知症のリスク増加とは統計的に有意な関連は認められませんでした。
この研究から言えること
研究者はこう結論づけています。
『この調査結果は、血清エライジン酸の増加が、後期の全原因認知症およびADの発症の潜在的な危険因子であることを示唆しています。工業的に生産されたトランス脂肪酸を減らすための公衆衛生政策は、認知症の一次予防に役立つかもしれません。』
認知症を予防できるなら、トランス脂肪酸はやっぱり口にしてはいけないことがあらためて確認できましたね。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
<院長プロフィール>
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
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