院長ブログ

心臓病とバイパス手術

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今回は、「バイパス手術」がテーマです。

バイパス手術って?

 

バイパス手術とは、狭心症や心筋梗塞のような、虚血性心疾患の患者さんに対する治療法の一つです。

正確には冠動脈バイパス術(CABG)と言います。

動脈硬化などが原因で狭心症や心筋梗塞になると、心臓に栄養を送る血管(冠動脈)が狭窄(狭くなる)を起こしたり閉塞(詰まる)を起こしたりして、心臓に十分なな栄養を送れなくなります。

そこで、冠動脈を修復して血流を再開させる必要があるのですが、方法は大きく2つに分かれます。

ひとつめが、冠動脈をバルーンで拡張したり、金属の土管であるステントを留置する方法です。

冠動脈の狭窄がステントを留置できる場合、こちらの治療法が体への侵襲も低いためにこちらが選択されます。

しかし、冠動脈の狭窄があまりに多すぎる、複雑すぎる、病変がステント治療では危険性が高すぎるなどの場合は冠動脈バイパス術が選択されます。

バイパス術では詰まった心臓の血管の代わりに、自分のからだの他の血管から心臓へと、血管をいわば移植するような手術です。

使われる血管は、内胸動脈、橈骨動脈、大伏在静脈などが多いです。

以前と違い、最近は医療技術が大幅に発展し、バイパス手術のリスクもかなり少なくなりました。

狭心症や心筋梗塞は命に関わる病気ですから、何よりもしっかりと治療をする必要があります。

バイパス手術はやったら終わりではない

バイパス手術が成功しても、大事なことはそのあとの管理です。

バイパス手術を行っても、その後に糖尿病や高血圧などの生活習慣病のコントロールが悪かったり、定期的な冠動脈のチェックを行うような検査を怠ると、数年後にはバイパスが閉塞することも珍しくありません。

また、血管は冠動脈だけではありません。心臓の血管が詰まったひとは、足の血管が詰まったり、頭の血管が詰まったり、血管が詰まる病気が全身のいろいろな場所で起こることがあります。

決して治療が終わったからといって油断しないことがとても大事なのです。

すぎおかクリニックには、多くの冠動脈バイパス術を行った方が来院されています。すべてのひとに心臓の血管をはじめ、様々な定期チェックや生活指導を行い、再発防止につとめています。

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