心筋炎と新型コロナウイルス
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、急性心筋炎を起こした新型コロナウイルス患者さんに関するレポートをシェアいたします。
急性心筋炎
ウイルス感染は、心筋炎の最も一般的な原因の1つといわれています。急性心筋炎になる急激に心機能が低下し、心不全やショック状態となり、命に関わるケースも多々あります。
ただし、今現在、新型コロナウイルス感染の合併症として、心臓の関与があるかどうかついてはあまり知られていません。
急性心筋炎と新型コロナウイルス
『Cardiac Involvement in a Patient With Coronavirus Disease 2019 (COVID-19)』
患者さんは53歳の白人女性。1週間前からの風邪症状と強い疲労感で病院を受診したところ、重度の急性心筋炎と診断され、同時に新型コロナウイルス感染も判明しました。
新型コロナウイルス感染では多くが肺炎などの肺病変を合併することで、2次的に心臓への悪影響が来るケースが多かったようですが、今回の患者さんの報告では、全く肺病変を合併していなかったということです。
新型コロナウイルスへの循環器疾患への影響
今回の急性心筋炎以外に、新型コロナウイルス感染に伴う頻脈性不整脈の出現が増えたり、血栓形成に伴う心筋梗塞や脳卒中を合併することも報告されています。
予防のために気をつけることは、皆さん同じです。マスク着用と手洗いを徹底し、3密を避ける、ということです。また、生活習慣を乱さず、飲み過ぎや喫煙は控え、適度に運動する。
当たり前のことを当たり前にやり続ける、そういった姿勢が今は何よりも必要なのだと思います。
すぎおかクリニックには、心臓血管病、弁膜症、心不全のかたはもちろん、糖尿病のかた、動脈硬化を予防したい方、狭心症・心筋梗塞または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め県外からも多くの方に来院頂いています。初診のかたには、オンライン診療も行っています。
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