睡眠時
無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群のイメージ

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)とは、簡単にいえば眠っている間に呼吸が止まってしまう病気です。通常英語の頭文字をとってSAS(サス)と呼ばれます。寝ている間には全く自覚症状がないので、多くの方が自分の無呼吸症候群に気づいていらっしゃらない可能性があります。

症状としては、昼間の強い眠気が典型的です。夜、十分睡眠をとったつもりなのに昼間にすっきりしない場合、潜在的な無呼吸症候群かもしれません。そのほかの症状としては、朝起きたときに口が乾いている、熟睡感がない、夜中になんども目がさめる、なども睡眠時無呼吸症候群を疑わせます。

睡眠時無呼吸は、タバコを吸うかた、寝る前にアルコールを飲まれるかた、太り気味のかた、高血圧や高コレステロールなどの生活習慣病のあるかたに多く見られます。睡眠時無呼吸は昼間に眠いという症状だけでなく、夜間血圧上昇を引き起こす関係で高血圧を進行させやすくなります。朝方の著明な高血圧で脳卒中や心筋梗塞などを引き起こしかねません。ご心配であれば、是非かかりつけ医への早期受診をお勧めします。

検査方法としては、簡易検査として夜間の酸素濃度や呼吸状態を簡単に計測できる検査を自宅に持ち帰ることができる検査があります。当院でもこの検査を行っているかたは多数いらっしゃいます。また、精密検査として一泊病院に入院して行う睡眠ポリグラフィ(PSG)検査を行うこともあります。

治療法としては、重症な睡眠時無呼吸症だった場合、夜に特殊な呼吸機器を取り付けて、いわば鼻マスクのような形で空気を送り込む機械、CPAPという治療法が適応です。これを使うことで、夜間の無呼吸が改善され、昼間の眠気が劇的に改善するようです。