心臓血管病の発症率には男女差がある
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
以前から、言われていたことですが、狭心症や心筋梗塞などの心臓病にかかる可能性に、どうやら男女差がありそうだ、という報告を今日はお話します
Lancet誌に報告されたこの研究は、約16万人以上の人が対象者になった、かなり大規模な研究になります。
『Variations between women and men in risk factors, treatments, cardiovascular disease incidence, and death in 27 high-income, middle-income, and low-income countries (PURE): a prospective cohort study』
追跡期間は平均9.5年で、心血管疾患の発症および死亡を追跡調査しています。
心臓血管病リスクと男女差
心血管疾患の発症率(/1,000人年)は、女性が4.1、男性6.4で女性の方が25%低い数字、死亡率に至っては、女性が38%も低い数字でした。
また、心臓血管病に過去罹患したことがある方の再発リスクに関しても、この研究では調査されていて、
再発リスクに関しても、女性はやはり男性よりも27%低いという結果でした。
この研究からいえること
女性が心臓血管病、すなわち動脈硬化疾患に罹患しづらいという報告は以前よりありました。
その理由は様々で、背景にある環境の違い、女性ホルモンの影響など言われています。
そんな中、私達にできることは、いかにして生活習慣からの動脈硬化進行を抑えることを意識するか、ということだと考えます。
すなわち、高血圧や脂質異常、糖尿病やアルコール、禁煙、そして運動など。
心臓発作はある日突然やってきます。なんの症状もないから大丈夫、とたかをくくっていると手痛いしっぺかえしを食うことになりかねません。
すぎおかクリニックには、心臓血管病、弁膜症、心不全のかたはもちろん、糖尿病のかた、動脈硬化を予防したい方、狭心症・心筋梗塞または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め県外からも多くの方に来院頂いています。初診のかたには、オンライン診療も行っています。
タグ:動脈硬化 | 心臓病 | 心臓血管病 | 生活習慣病 | 論文